LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
K//可愛いヤキモチ
「芽のお布団、敷いて来ようかな…」
紗英子と下らない事を、酒の力を利用して盛り上がってると、成美の浮かない声が聞こえた。
俺を見ず、玄関からすぐの部屋へと行ってしまうと、横に座る芽ちゃんに睨まれた。
口パクで“バーカ”と言われて、何かしでかしてしまったんだと、直感。
「いやぁ…スッキリした」
ハンカチで手を拭きながら、トイレから奪還して来た飯島が、紗英子と並んで座る。
「ようやく、話せそうね」
「そうだな」
飯島は正座をし、わざとらしい咳払い。
芽ちゃんは睨み続けてるし、成美が凄く気になる。