LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「……何でこの話を引っ張ったのよ;;」



招待状を持ち、うちわのように動かしてると、芽ちゃんがオーバーに溜め息を吐き捨てた。



「素直なんで言っちゃいますけど、人の旦那と話し過ぎ。海斗さん、嫁の存在を忘れ過ぎ。初対面の同期の奥さんに、ろくな挨拶もなく無礼にもほどがあるわ。私が成美なら、シメてるわね」



「「「……;;」」」



笑えない。

本当に怖い若妻だ。

反省し、苦笑を交えて芽ちゃんに頭を下げてると、成美が戻って来た。

4人の視線が一気に向けられ、戸惑ってるのがよくわかる。

今日だけで何回目か。

…可愛い。

それしか思い浮かばないのか、俺は。
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