LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「申し遅れてごめんなさい。
海斗の同期で、飯島紗英子です」



「飯島快斗です。同じ名前なんだ、俺たち(笑)」



「成美です。私こそ、失礼しました…っ」



芽ちゃんはジェスチャーをしながら、成美にコソコソと耳打ち。



「主人が…お世話に、なってます…っ;;」



頬を赤く染めながら言う成美は、言わされた感が丸出しだが、言い慣れてない辿々しさが、男心を擽る。

思わずニヤける俺を他所に、飯島は「純粋さ満点で可愛い!」と、ハイテンション。

こいつに“可愛い”とかほざかれたくない。

照れた成美の顔を、見られたくもない。
< 346 / 538 >

この作品をシェア

pagetop