LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「ヤキモチ妬かない女性も居るのね」



「二十歳を過ぎると、昔は嫌だったモノも受け入れられるみたい。守備範囲、視野を広げられるの。高校時代に飯島君と知り合ってたら、“黙ってたらカッコいいのに”って、相手にしなかったわ」



「最初にコクった時、紗英子にそう言われたけど?5回目に“私の負け”って、付き合い始めたし」



「……そうだったっけ……;;」



男らしさもある紗英子が、イチイチそんな話を覚えてると思えない。

成美にビールを要求し、届けに来た刹那に、隣へと座らせた。



「紗英子も見習えば?(笑)」



「人の奥さんと私を比べるなんて、100年早いわ」



…何様;;
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