LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
来年には、もうこんな簡単にはリビングでキスする事も出来なくなるだろう。

だけど、元から回数が多いわけではないから。

同じ分だけ、キスをし。

ヤキモチを妬いたり、妬かれたり。

変わらずに居たい。



「私、ヤキモチを妬かないのは無理だと思う。でも…」



「“でも”、何?」



「紗英子さんの気持ち、わかった気がする。海斗がヤキモチ妬いてるって気付けた時、嬉しかったし、きゅんきゅんした」



“きゅんきゅん”の意味はわからないが、俺たちは変わらないとわかった気がした。

時に流されず、あの日…成美に会え、抱けた日に、感謝する。




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