LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
【11】ブルーの空と心境

N//向けられた怒り




秋から冬に変わる変化を感じる冷たい隙間風が、小窓から伝わるバックヤード。

秋にピッタリのアイテム用のPOPと模型を作りながら、坂津さんとシフトについて相談中。

もうすぐ妊娠5ヶ月。

私は完全に固定シフトから外される為、学生がテストや行事で休む際、なるべく坂津さんに穴埋めをお願いする。



「平日だと、もう一つのバイトの影響で、1時間とか遅刻するかも知れません」



「1時間なら私や副店長がカバーしますから、お願いします」



「はい…わかりました!香椎さんは家事もあるでしょうから、その時は、急いで来ます」



坂津さんは、雇って正解だったと思う。
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