LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「――成美ッ!!」



早く海斗に会いたいと思いながら、歩くスピードを上げると、前から誰かに呼ばれた。

顔を上げると、大きく手を振る芽が見えた。



「芽…」



「成美!」



芽は私に突進するような勢いで、抱き着いて来た。

堪えてた涙が止まらない。



「絶対…私が黙らせるから。
成美は、赤ちゃんを産んで、もっともっと幸せになるのよ…!!」



芽に心が救われ、気持ちが軽くなった。

芽がこうして来てくれただけで、もう良いと思える。

…ありがとう、芽。

私は、大丈夫だよ。




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