LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
まだ仕事をしてる成美に声を掛けるのも何か嫌で、先にビールを取りに行く。

ーーバンッ



「――ッ!!?」



「……海斗しゃーん…っ゛!!」



「はぁぁ?;;」



いきなりバックヤードのドアが開き、軽くビビると芽ちゃんが飛び出して来た。

そして、運悪く目の前に居た俺に、泣き付いて来た。



「海斗さん!助かりました。申し訳ないですが、芽を預かって下さい」



「……」



…何でだよ?!

周りの客には好奇の目を向けられるし、俺に気付いた成美は不機嫌な顔してるし。

災難としか言い様がない。
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