LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
諦め、延長コードを引っ張り、下川さんが準備しておいてくれた電気ストーブをセットし。

メニューを貼って、準備は完了。

少しばかり出て来たお腹に手を添えながら立ち上がる。

私は前に出やすいらしく、検診で知り合った同じ予定月で、腰に寄ってる妊婦と比べて大きいお腹は、十分な重みを感じる。

苦痛ではなく、幸せなんだけど。

店内に戻り、芽と従業員が注文したケーキを確認。

でも今日は、永井さんだけっぽい。



「下川さん、よくこの方針を継いだよね」



「本当よ。痛い出費だわ」



前任のオーナーからの名残。

ケーキ代の中から、1000円も出してくれる。

クリスマスだけで、1万以上も飛ぶ。
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