LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
ポテトを頬張りながら、腕を組んで考え込む芽を見つめる。



「考え過ぎるとハゲるよ」



「私は成美の笑顔が見たいだけ。ただ、それだけ」



「……」



いつもはっちゃけたキャラの芽に言われ、申し訳なさでいっぱいになった。

芽と過ごせて、話せて、楽しい毎日。

けど、いつも昔からの癖である作り笑いでしかなかった。

笑い方を、忘れてしまったせいで。



「私、芽が好きだよ」



「ちゃんと、わかってるよ!」



芽に頭を撫でられ、親友になれて良かったと思う。

…ありがとう、芽。

大好きだよ、芽。
< 41 / 538 >

この作品をシェア

pagetop