LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
バイトの時間が近付き、私たちは出勤した。

バックヤードでジュースを飲みながら、17時になるのを待ってると、福智さんが現れた。



「良かった、居て」



「…おはようございます」



どんな顔をしたら良いものか。

「バイト始まるので」と逃げると、腕を掴まれた。



「後5分あるやろ?ちょっとだけやから」



「話して下さい」



「何でやねん…」



「私と福智さんは、同じ過ちをおかしてます」



そう言って、ホールに繋がるドアを開ける。

半信半疑なのに、“同じ過ち”なんて。

無実だったら、かなり失礼な話。
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