LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
したくない感心をしてると、成美が起きて来た。

少し寝て落ち着いたのか、泣いた事を恥ずかしそうにしながら、俺の隣へと座った。



「成美ちゃん、お腹が大きくなって来たね?」



「うん。叔父さんみたいに、優しくて大きな人になって欲しいんだ」



「俺?(笑)
でも、赤ちゃんは海斗さんに似ると思うよ」



「何でわかるの??」



「そりゃあ、貰い悪阻をする位、成美ちゃんと子供を、愛してくれてるからだよ」



誠之介君はそう言って微笑むと、遠い目で成美の頭を撫でた。

うっすらと浮かんだ涙は、何を思ってだろうか――…。





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