LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「え?何だって?(笑)
ハハッ!私が大人しくいつまでも従うわけないでしょ?」



「「それもそうだ…;;」」



「もっ!頷いてんじゃないわよっ!!」



ハモった私たちに、頬を膨らませて、車に戻る芽。

…傷付けたら、怒られるんだろうな。

ーーブゥオーーンッ



「「え?;;」」



目の前で、エンジンの空吹きをした芽。



「何でーッ!?;;」



私たちのセリフじゃない?

窓をコンコンとノックして、開けて貰う。

私はギアを。

海斗はフットブレーキを指差した。



「…何よ?」



「ニュートラルに入ってるよ?」



「フットブレーキ踏んでない」



「……;;」



芽は傷付けるより、エンジンを壊しそうだ。
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