LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「種類が少ない」



「夏場だとアイテムが揃うのですが、申し訳ございません。ちなみに、私個人の意見ですが、山菜きのこ蕎麦は、美味しいですよ?お詫びと言ってはなんですが、私にご馳走させて頂けますか?」



「……私は天ぷらが苦手でちょうど良いよ。不味かったら容赦しないよ」



「はい。お客様の意見が聞けたら嬉しいですから」



お蕎麦を温めてる間、ユニフォームのポケットに入れてある小銭をかき集め、支払いを済ませ、私の名前を書いた。



「香椎と申します。また何かございましたら、こちらのお電話番号にお願いします。誠心誠意、お客様に心を尽くさせて貰います」



袋詰めし、おばあさんに渡すと、小さい笑みを見せてくれた。




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