LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
K//接客業の良い所
成美が、接客トラブルを解決させた。
俺の仕事はまた違う。
電話や書類だけの謝罪ばかりで、相手が納得した姿が見えないまま終わる法務部の仕事とは違う。
…かっけぇな。
防犯カメラのモニターから、バックヤードに入って来た成美に目線を移す。
「凄かったな」
「凄くなんかないよ。きっと、あの人は自分に素直に従う人と話したかっただけだよ」
人の心が見えるんだろうか。
鈍感なように見えても。
一緒に働いてたら、頼もしい助っ人になっただろうな。
だが、今よりモテそうで嫌な気もする。