LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
海斗は車を走らせると、裏道を抜けながら、一度だけ行った事のあるジュエリーショップへと連れて来てくれた。



「え?何で?」



「クリスマスプレゼントがある」



腕を引かれながら中に入ると、「お待ちしてました、香椎様」と、結婚指輪を買いに来た時に対応してくれた店員さんが出迎えてくれた。

…プレゼントって、何…?



「奥様、こちらへどうぞ」



慣れない言い回しに戸惑いながら、引かれた椅子に腰を掛ける。

ソワソワと落ち着かない私の前には、二つのネックレスが置かれた。



「手前が旦那様。奥が奥様のネックレスになります。ご出産されましたらご一報を頂きまして、ネームプレートをお送り致します」



意味が…わからない。
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