LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
N//シンデレラ気分
「じゃあ、私はこれで帰ります」
「成美ちゃん、明日はゆっくり出勤してね」
「成美、約束の時間に来てね?」
「うん。じゃあね」
17時を過ぎ、私はやっと退勤。
海斗が車を取りに行ってくれて、これからやっとドライブ。
芽の言った“約束”とは、私たち2人に泊まりがてら来て欲しいとか。
何か話があるとかないとか。
いきなりで良くわからない。
「お待たせ」
車に乗り込むと、海斗が「お疲れ」と、自分のコートを私の膝に掛けてくれた。
「ねぇ、どこ行くの?」
「内緒。絶対に成美は嫌がるし」
…な、どこよ、そこは…;;