LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「ジャジャーンッ!!」



寝室とリビングを仕切る引き戸を引き、開放。

私は隠れる事を、許されない。



「どうよ?海斗さん(笑)」



「…………美しい、な;;」



「う…うつ;;」



…そんな日本語を;;

芽は窓際にダイニングチェアを置き、私を座らせると、子供をレンズに集中させるかのように、「成美ー!」と、手を叩いたり、振ったり。



「スッピンなのに、贅沢な子だわ。羨ましいわ」



ちょっと拗ねた芽の姿に、緊張が解けて笑えた。

その瞬間、眩しいフラッシュがたかれた。

芽を見て笑う横顔を、撮られた証拠の光。
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