LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
同じのコインパーキングに車を停め、店に行くと、成美は眉間にシワを寄せながら、商品棚を弄って居た。



「まだ帰れないか?」



「え?……あ、海斗」



成美は最後の棚を整理し終えると立ち上がり、「後はお願い」と、レジに居た真面目そうな女の子に伝えた。



「永井さんが前出しサボってて。ごめん、すぐ鞄を持って来るね」



…“永井”?

まだ続けてたのかよ。

すげぇ神経の図太さ。

車で噛めるように、ボトルガムを見てると、真面目少女が「いらっしゃいませ、こんにちは」と言う。



「成美ちゃんは?」



…客までが名前かよ。

思わずイラッとして見ると、そこにはニヤニヤおじさんが居た。
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