LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
成美の胸に、刺さるかのように。



「香椎、“シモカワメグミ”さんて方から6番に電話だ」



「…芽ちゃんから…?ありがとうございます」



…何故、芽ちゃんからなんだ。

成美に何かあったのか。

胸騒ぎをしつつ、自分のデスクの電話機に手を伸ばし、受話器を取る。



「もしもし、芽ちゃん?」



『海斗さん…あの……その…っ……』



「何かあった?」



『成美のお父さんたちが……亡くなりました……』



…………は…………?




『さっき…成美に誠之介さんから連絡が来て…、事故だって……』



電話では全てはわからない。

課長に電話の内容を伝えて、会社を飛び出した。
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