LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

K//気付けなかった




「ただいま」



「……あ、おかえり。すぐにご飯、用意するね」



「あぁ」



家に帰ると、成美がボーッとしてる日が続いてる。

お義父さんの葬儀が終わり、1週間。

休んだ3日間の分も、寂しい思いをさせてしまってるのかも知れない。



「成美、明日は何時に終わる?」



「んー、16時かな」



「時間終わったら、バス停まで車で来て」



「ん?わかった…」



成美は首を傾げながらも頷いた。

どこか気晴らしになる場所にでも連れ出そうと考えながら着替えに行くと、“ガッシャンッ”と、凄まじい音がした。
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