LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「でも、嬉しいよ」



「……え?」



「母親になった私を、女として、まだ愛してくれてるって、わかって嬉しい」



「……」



少し照れた成美の横顔に、思わず息を飲む。

出産し、老け込む女も居ると聞いた事があるが、母親としての魅力にも溢れた成美は、以前よりも綺麗になって居た。

前々から大人靡た容姿だったが、色っぽさが兼ね備わったせいだろうか。

この先、不埒な道に歩む馬鹿なヤツが居ようと、俺は成美だけを想う自信が更に増した。

幸せにするのは俺だけである。

幸せに出来るのは俺だけと、思いたい。
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