LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「お弁当、何が良いかわからなかったので、選んで下さい」



「成美も食べるんだろ?好きな方を選べよ」



「海斗さんが選んで下さいよ!」



どうやら機嫌も直ったらしく、弁当を並べて俺を見た。

…意外と優柔不断?



「じゃあ、半分ずつな」


和食と洋食で迷うなら、おかずを分け合って食べたい。

成美は素直に頷き、ビニールを外して、空いた袋へと入れた。

俺が思う女らしさに、惚れて良かったと、心の底から思う。



「いただきます」



「いただきます。あ、いくらだった?」



「これ、芽の奢りです。厄介な事、頼まれましたけど」



…まさか、な?;;
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