LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
そんな俺に反発するかのように、顔を近付けた成美は唇同士がくっつきそうな距離で、口を開いた。



「2年前に…一目惚れしたんで……ンンッ!」



…せけぇよ。

この距離で、素直に嬉しい事を言うな。

2日連続でなんて、この年にもなると、腰が痛いっつーのに。

それでも、成美を抱きたい。



「なぁ、成美…また言ってくれないか?」



昨日、聞こえてた。

胸に秘めてたかった言葉。

毎日でも、言ってくれ。

…俺を。



「好き……好き…です……」



「……俺も……」



…成美を、愛してる。




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