LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
しばらくしてカラオケを出て、3人が行き付けのファミレスへと出た。

ファミレスが久しぶりで、勝手などを忘れてた俺に、成美がアイスコーヒーを持って来てくれた。



「つけま取れたんだけど」



「それで?」



芽ちゃんと下川さんのキャラの定まってない感じが、逆に似合う。

2人の会話に耳を傾けない成美は、携帯をこそこそと見て、溜め息を吐いてる。

昨日、メアドの変え方を訊いて来たが、何かあったのだろうか。

気になり過ぎ、成美の肩に腕を回して、携帯を覗き込む。

すぐに携帯を閉じた成美だが、見えてしまった。

着信履歴が、“福智清太”という名前で埋まってた。
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