LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「…元カレか」



俺の問い掛けに、芽ちゃんたちが黙り、成美は静かに頷いた。

携帯を奪い、メールを確認。

下にスライドするキーを押していけば、着信履歴と同様で、元カレの名前ばかり。

所々に俺たち3人の名前があるも、それを遥かに凌ぐ。

≪別れへんからな≫

≪電話に出てくれや≫

≪店に居る。来てくれへん?≫

≪頼む成美≫

…何だよコレ。

最早ストーカーだ。



「福智さん、ゾッコンだったからな…」



…だとしても。

許せるわけねぇだろ。



「下川暢、何とか止めたら?」



「俺の役目じゃないと思う」



…福智清太。

ぜってぇ許さねぇ…。
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