LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
つられるように空を見上げると、母親の笑顔がちらつき。

星がピカッと光ったような気がした。

…お母さんが、助けてくれたのかな…?

店長の家は、私の家から4・5分の距離。

だけど、バイトを初めてから一度も会った事がない。

…偶然を、奇跡に変えてくれたの…?



「店長って呼ばせてたのは、嫌いになった仕事を、また好きになりたかった。店長になりたてで、仕事ばかりで彼女を助けてやれなかった。“通り魔に遇って死んだ”っていう事を知ったのは、夜勤が終わって、寝て…夕方に起きた時だったから」



店長の過去に、私はまた、芽と共に涙を流した。

だけど、海斗さんの怒号に、ピタリと止まった。



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