LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
「良いお兄さんだな」



「うん。美人で、モテモテだった歩ちゃんが、選んだだけあるよ」



「姉妹で、素敵なパートナーを、選んだんだよね?成美ちゃん」



「そ、だね;;」



照れた成美は、俺をチラッと見た後、口元を手で隠した。



「誠之介さんには、負けると思うけど」



「大丈夫よ、海斗さん。誠之介さんは、体育以外は、成績オール2だったらしいから」



「……」



俺は、性格の事を言ったんだ。

成績なんて、関係ない。

…関係…ないんだ。

いつか、俺の義理のお兄さんに、なるかも知れない人を、貶せるかよ…。
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