桜星サンセット
高校に入って初めて描いた絵が同じ。

今までに桜の絵を描いた人は沢山いるだろう。

それでも運命というものを感じずにはいられない。

運命の桜、という言葉がよぎる。

「見すぎーー。もう勘弁して、マジで」

加藤先輩は真っ赤になって私の手から取り上げた。

こんな姿はじめて見る。

いつも余裕で、ひょうひょうとしているのに。

なんか、かわいい?

「他のも見たいです」

「いや、もうムリ」

キャンバスを抱きしめて首をブンブン振った。

「お願いします」

加藤先輩の真っ黒で大きな瞳を見つめる事数十秒。

「分かったよー、もう。はいどーぞ!」

床にドンッと置いた。

私は床に座り込んで一枚一枚ゆっくりと鑑賞した。

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