桜星サンセット
アンとしゃべっているたかし君。

というより、楽しそうに身振り手振りで話すアンの話をただ聞いている。

その姿は、一目瞭然でアンがたかし君の事を好きだと分かる。

うわっ、やだ、コウスケ見ないで。

「コ、コウスケはなにやったの?劇には出てなかったよね?」

どもったし、声が裏返った。

「何あせってんの?」

「べつに、あせってなんか・・・」

バカにした様に笑う顔がムカつく。

「合うと思うよ。あの2人」

「ホントに?」

「うん」

「嫌じゃない?」

「相変わらずしつこいなー」

「だって・・・」

「だって、何だよ?それにオレは・・・」

「何?」

「・・・それより、何しに来たんだよ」

何って、劇見に来て・・・アンがたかし君に会えたからもういいのか。

< 234 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop