桜星サンセット
「これからどうする?」

「私、たかし君の家に行きたい。みんなで行こうよ。いいよねっ?」

首をかしげてたかし君を覗き込むアン。

アンの、その「ねっ」は反則だろう。

でも、たかし君には効かないんだよね。

「あ・・・、うん。いいよ」

あれ?顔赤くなってきてる。

ちょっと間があるあたりはたかし君っぽいな。

「じゃあ、決まり。行こ」

そそくさとカバンを持つアン。

でも、ちょっと待って。

「たかし君の家って、虫とかいっぱいいるんだよね?」

コウスケに小声で聞く。

「いる、いる。変な声で鳴くやつとか、幼虫とか。うじゃうじゃ」

いやーーー。

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