桜星サンセット
アンに教えてあげなきゃ。

でも、でも、私が運命の人じゃないって知ったら?

私が運命の人だから友達になってくれて、私を変えてくれて、相談に乗ってくれて。

そうじゃないって分かったら、これからは、もう・・・?

そんな。

どうしよう。

「コウ、お待たせ」

アンの声にドキッとした。

「あ、ああ、うん。帰ろうか」

「どうかした?」

「え?ううん」

言わなきゃいけないよね?

しかし、結局言えないままアンと別れ電車を降りた。

このまま言わないでいたら、今まで通りずっと楽しくやっていける。

ずっと?

ずっとずっと、大人になってもその先もずっと。

ずっと隠して?

そんなの友達じゃない。

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