桜星サンセット
カバンから携帯を出してアンに打った。

この前のファミレスで待っている、と。

入学式の日アンとここに来た。

あの時聞いた友達の言葉、何もかもが嫌だって思ったのをアンが救ってくれた。

今は嫌な気持ちなんて全然残ってないけど、あの時食べたパフェの味は私の体にずっと残っている。

パフェを2つ注文した。

「お待たせしました」

2つ並んだパフェを見つめて覚悟を決める。

私たちの間には伝説とは関係ない友情がある。

「どうしたのコウ?大事な話?」

走ってきてくれたのだろう、アンの息が切れていた。

「うん。パフェ私のおごりー」

「やったー」

生クリームを一口食べてから切り出した。

「桜の伝説の話なんだけど」

「ん?学校の?」

「うん、そう。あれ、出会うのは男の子じゃないとダメなんだよ。だから私はアンの運命の人なんかじゃない」

「え?」

びっくりするよね。

アンは信じてたんだから。

< 81 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop