記憶が思い出に変わる時(仮)





「…お邪魔しま~す…わ、広い…」

「お邪魔します、て。
ここホテルだっつの。」

「……日向」


どかっと荷物を置いて

「何?別にお前のこと
襲ったりしねーから」

なんて言うから
ちょっと意識してしまう…

「そんなこと心配してないよ…
日向は椎名ちゃんのだもん」


よかった、気まずくない…

「…俺と同じ部屋嫌?」

「は…?」

「や、太雅先輩とのが
よかったのかなーと…」

なにそれ。

「日向こそ加奈先輩とがよかった?」

「まー美人だしな、誰かさんよりも」


へーへーへー。

言うじゃん。

確かに加奈先輩美人ですけど…?


あたしは日向とで
よかったって思ってるのに


…やっぱりあたしのことは
どうだっていいんだ…


「おいー…」

「さわんないでっ‼」

「何、怒って…」

「怒ってない!!!あたし先行くから
早く着替えてきなさいよねっ!」


一気にまくしたてて
早足でロビーに向かった。


「はぁ…」

…何やってんだろ…


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