蝶龍



流「えっ!?琉伊さん!?」




翔「どこへ行くんですか!?」




慌てる2人
だけど体を起こすので
精一杯なのか声を上げる






琉伊『…あたしには行く所があるから光樹たちに伝えて…あたしを忘れて…って』





あたしはそれを言い残すと
石動のもとへ走り出した


後ろであたしの名を呼ぶ2人の声を
聞きながら…。




これで…よかったんだ。
あたしが石動のもとへ行くだけで

雷龍が…大切な人たちが守れるなら…ッ!!




心で決めた覚悟とは裏腹に
素直な涙は


止まることを知らずに
とめどなく溢れるのだった。






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