イケメン彼氏の秘密


真由美は小学校ぐらいから結構ずっと一緒だ。


俺が女子に囲まれて困ってる時に助けてくれたりするし…いい奴。


口調がいかにもお嬢様って感じで若干話しずらいけど。



「あら…今年は面白い格好をなさってませんのね」

「まぁな。健太に止められたから」

「そうですの。…あ、斗真さん。ここに糸屑が…」



そう言って俺の方へ近づき、手を伸ばす。



「真由美さん危ないっ!」

「え?」



そう声が聞こえたかと思いきや、後ろから真由美へと倒れてくる女子。


その衝動で真由美が俺に。


なんとか支えれたのは良かったものの…



「あー……」

「斗真どんまい」

「す、すみません!」

「いえ。私はいいのですが…斗真さんの服が……」



真由美の持っていた飲み物がびしゃっと俺にかかり、洋服は濡れてしまった。


コスプレしてこなくて良かった…ガチで。


シミがついたら洗いにくいし。


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