イケメン彼氏の秘密
恭奈は首をかしげ、不思議そうに俺を見る。
どうして俺を待っていたのかとか聞きたいことはたくさんあるが、今は恭奈を家に連れて帰るのが優先だよな。
絢歩さんに連絡をとった後、恭奈を膝から退かし立ち上がる。
「とーま?どこ行くの?」
「恭奈の家。歩けるか?」
「えぇー…デートは?」
「熱があるのにできるわけないだろ」
「熱?とーま、熱あるの?大丈夫?」
そう言って背伸びをし、俺のでこに触れる。
これはそうとうやばいな。
自分が熱があることをわかってないとか…。
急いで連れて帰らないと。
…つか、熱があると可愛いことしてくるとか……普段からしてくれればいいんだけど。