イケメン彼氏の秘密
ー恭奈Sideー
目を覚ますとまず天井が見えた。
上半身を起こし、辺りを見渡すといつもよく見る光景。
昨日、何をしてここにいるのか。
考えてみたんだけど、斗真が来たような気がして…あまり覚えていない。
まさか夢だったとかいうオチは……。
とりあえず、下へとおりてみると朝から騒がしい声が。
「どうだ。俺の作ったホットケーキの方が焼き具合とか美味そうだろ?」
「何言ってんですか。俺の方が美味そうにできてますから」
そう言って互いにホットケーキを見比べあっている。
「…何してるの?」
「ん?朝飯のホットケーキをだな…って恭奈!」
「恭奈!大丈夫か?もう熱はないか?」
「え、熱?ないよ…って斗真は何で家に…」
お兄ちゃんと斗真は顔を見合わせた。
「一晩寝たら忘れるなんて、脳内平和な妹だな。つまりバカ」
「バ、バカ!?」
「俺はバカな恭奈も好きだ」
「斗真、あんまり嬉しくないよ。それ」