イケメン彼氏の秘密
斗真とお兄ちゃんに昨日のことを話してもらった。
聞いてると確かにそうだった気がする。
まぁ、斗真とお兄ちゃんが組んでサプライズしようとしてたことは勿論、初耳だったけど。
「…まぁ、そういうこと。だから携帯見せてくれる?」
「うん、はい」
昨日メールした人なんて花音ちゃんと斗真ぐらいなんだけどなぁ…。
斗真は私の携帯を見たあと「やっぱりか」と呟き、携帯を返した。
画面には斗真からきたメールが映っている。
何がやっぱりなんだろう。
「このメールを送ったのは俺じゃない」
「…え。斗真じゃないの?」
「この時間はちょっとした事故で携帯は手元になかったからな」
「じゃぁ誰が?」
「予想はついてるんだが…あんまり信じらんねぇな。そういうことする奴じゃないと思ってたのにさ」
それだけ言うと誰なのかは教えてくれずに、席を立った。
「ちょっと行ってくるな」
「え、え?私も行く!」
「行ってもいいけど、まず着替えろよ。兄ちゃん恥ずかしいわ、その格好で外出られんのは」
「あ、わ、わかってるよ」
着替えて支度をして、斗真についていった。