罪語りて所在の月を見る


「おかしいんなら、普通の着物を着よっかなぁ」


足の組み替えのように、衣擦れ交えてはだける布。奥にあるデルタ聖域は悲しくも渉という邪魔な物体に隠されているが、ふと、太ももが、ああ、っ、そんな、そこまで。な感じになり、ABCは一斉に「そのままの君でいてくださいっ」と阿行のミニスカ白装束を全肯定してみせた。


なぜ彼らがいきなり敬語になったのか分からない渉。やけに阿行が後ろでもぞもぞしているなぁと、そちらが気にかかるが。


「それで、用件はなんでしょうか」


この男子生徒たちが自分たちに声をかけた理由をまだ聞いていないと、再度声をかければ、何故か目線を斜め下に向けて鼻を伸ばしていたABCが『はっ』と顔をあげた。


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