罪語りて所在の月を見る


怖いことを言うには相応しくない陽気な声。ただ寒気が背中を撫でてきた。


ねっとりと、まるでこちらが虫けらと言われているような強者の声。表情を窺おうにも、狐面がにたりと笑っているだけだった。


「冬月(ふゆつき)君……」


「ふゆっきー萌え萌え」


渉と阿行にしてみれば、その巫女服狐面は見知った仲。渉はなんでここにと思い、阿行は萌えにゃんしていた。


「てめえ、女がしゃしゃりでんじゃねえよ!あ?んなコスプレしてんだから、そういう系かよ。ハッ、とんだドMだな!」


相手の格好から女と見たAが、余裕綽々と粋がる。それを見たBだが、そういやぁと冬月を見てあることを思い出した。正しくは狐面の方だが。


「おいって、タケちゃん。こいつあれだぜ、兄さん大好きぃな男だって。前はなんか灰色の着物だったみてえだけど、最近巫女服になったって学園裏新聞で読んだぜ」


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