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チエ「何言ってんのあんた！　一度も練習きたことないくせに。帰れっ」
ゴウ「まあまあ、チエ（笑）　弟くんも参加しなよっ」

ゴウがノアに微笑みかける。ノアは一度目をそらして見下したように鼻で笑った。

ノア「ゴウさんさぁ、なんで俺に優しいの？（笑）　幽霊部員なんだから、先輩として、歓迎会だけに参加する新入生に説教でするのかなあと思ったのに」
ゴウ「ああ・・・・」

ゴウが苦笑いして、言葉に詰まる。
周りは、バド部たちがそれぞれ話をしてガヤガしていた。

ノア「それは、俺がチエ姉の弟だから？（笑）」
カナ（コイツ…何言い出すの？）
チエ「あんた、何言ってんの？」
ノア「チエ姉にっぶいなあー。コイツ、チエ姉のことが好きなんだよ」
カナ「！！」
マリ（ちょっと、ちょっと・・・っ）

チエ「はあ??」

チエがノアの言葉を全く信じずに、ゴウの方を見ると、ゴウは言葉に詰まり、チエと目も合わせられず、何も言えないでいた。
チエはその姿を見て、ノアの言葉に確信を持ち始めた。

チエ（ええ・・・マジなの??）
ノア「自分で話題作りができないからって、カナに話しかけて、チエとの話題作りをしていたようだけどさぁ・・・」
カナ「・・・うるさい」
ノア「え？」
カナ「うるさいっつってんだよ！クソ幽霊部員！」

カナは涙をこらえて走って外に出ていった。
ゴウがチエを好きなことは感づいていた。
マリもそうだろうが、気づかないふりをしてカナに接していた。
だが、ノアにそのことの芯を突かれて、悔しくて涙が出てきた。
ゴウがチエのことが好きということが、確信となってしまったからだ。
焼肉屋の駐車場を走って歩道に抜けようと思ったら。後ろから手をつかまれた。