ケータイ戦士セーラーフォーン
学校を後にした瞳はカラオケ店に来ていた。



「いらっしゃーい。
 って、何だオッチョコチョイか」



「もー!
 そのオッチョコチョイっての止めてよね!
 あたしには"夢野瞳"って名前が有るんですからね!」



「へー。
 "夢野瞳"って言うのかぁ。覚えておこう」



「なっ、何!?
 名前を聞き出す為に、わざとオッチョコチョイって言ってた訳!?」



「別に……
 オッチョコチョイだからオッチョコチョイって言ったんだ」



「もー、話になんない!」



帰ろうとした瞳を翔が引き止める。



「おーい、何か用事があったんじゃないのか?」



「もういいっ!!」



瞳はカラオケ店を後にした。



「もー、何さ! あいつ!」


ププ
「瞳……」



半分、呆れているププだった。





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