レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
「逃げるなんて考えるなよ?」
俺を見て不気味ににやっと笑う。
どうしてこうも社長は威圧感があるのだろう。
「どれだけ逃げても、お前はもう逃げられない」
「…………は?」
社長は自分の首の後ろを人差し指でトントンと指す。
「ここにはチップが埋め込まれている。
だから伊織の場所なんか、いつでもわかるんだ」
「………………」
「吏紀も逃げ出したみたいだったがな」
くくくっと喉を鳴らしながら笑うと、社長は何も言わず病室を後にした。
「……………まじ、かよ」
あの、傷は。
あれはチップを埋め込む為だったんだ。
俺達を逃がさない為に。
稼ぎ手の俺達を逃さない為に。
「………伊織、ごめんね…」
美佳の言葉も、今の俺には何も響かなかった。
俺は。
本当に自由を失ってしまったんだ。
逃げることなんて出来るわけなくて。
俺の未来は、元から明るかったわけじゃないが、これで本当に真っ暗になった。
非の打ち所がないほどに。
俺を見て不気味ににやっと笑う。
どうしてこうも社長は威圧感があるのだろう。
「どれだけ逃げても、お前はもう逃げられない」
「…………は?」
社長は自分の首の後ろを人差し指でトントンと指す。
「ここにはチップが埋め込まれている。
だから伊織の場所なんか、いつでもわかるんだ」
「………………」
「吏紀も逃げ出したみたいだったがな」
くくくっと喉を鳴らしながら笑うと、社長は何も言わず病室を後にした。
「……………まじ、かよ」
あの、傷は。
あれはチップを埋め込む為だったんだ。
俺達を逃がさない為に。
稼ぎ手の俺達を逃さない為に。
「………伊織、ごめんね…」
美佳の言葉も、今の俺には何も響かなかった。
俺は。
本当に自由を失ってしまったんだ。
逃げることなんて出来るわけなくて。
俺の未来は、元から明るかったわけじゃないが、これで本当に真っ暗になった。
非の打ち所がないほどに。