梶山書店物語〈壱〉
昔の千尋くんのままだったら大人しく帰ってるわけがない。

「くそガキ、俺から逃げるとは覚悟が出来てんだろうな」

着替え終わって店を出たら急に頭を掴まれて千尋くんがヤクザの如く待っていた。

「は、離して下さい」

かなり睨まれているのを逸らすしか出来ない。

「それは俺のせいか?」

頭を掴まれていた手を離した。

「男に触られるのが嫌なんだろ。俺が原因か?」

誰にも言っていない弱点がある。そう、千尋くんが言うように男に触られると震えが止まらなくなる。

「な、なんで…?」




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