梶山書店物語〈壱〉
千尋くんは5歳年上の隣に住むお兄ちゃんだ。

優しくて喧嘩が強くて昔の私は大好きだった。

小さい頃からずっと遊んでくれたし相手もしてくれた。
今、考えるとよく相手してくれたな。と思う。

中学3年の時に千尋くんと同じ高校を入学したくて猛勉強した。

A判定を貰って嬉しくて千尋くんの家に押しかけた。

小さい頃の癖で家のチャイムも鳴らさずにノックもせずに千尋くんの部屋を開けてしまった。

何も知らなすぎた幼さ過ぎた自分。



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