再会~初恋のやり直し~
それから5人で同窓会が始まった。

「それにしても、山田さん全然、変わってないよね?相変わらずかわいいよな~。」
と言ったのは山崎君。

「悪かったね!相変わらずかわいくなくて!」
とちょっと酔っ払っているのが浅野さん。

「ごめんなさい。」
私は、お酒なんて飲んだことがないので、ウーロン茶を飲みながら、皆のおしゃべりを聞いていた。でも、このウーロン茶いつも飲んでいるのと違うような・・・。

「かー!こういう風にしおらしい感じもムカツク!でも、男っつうんはこういう女がすきなんでしょ?」
いっそう、口調が強くなってきた。

「そりゃあ、若い頃はな。でも、年齢とともに変わってくるさ!今はちょっと気が強くても頼れる女の方がオレは好きさ!」
山崎もかなり酔っ払っているのかろれつが回ってない・・・。

「それはあたしのこと?」

「あったりまえじゃないか。」

「あんた・・・。私もあんたと結婚して最高に幸せだよ。」

と2人はいちゃいちゃしだした。

「きゃっ!」

私は恥ずかしくて目を伏せた。

「はずがしがる歳でもないだろうに・・・」

そういうみんなの視線は冷たい。

「それにしても、山崎と浅野が結婚するなんてな~。」

「そうだよ。あんたたちの戦略にまんまと騙されたんだよな。」

と浅野さんた。

「そうそう、かわいい顔して山田さんもひどい人だよ!」

と山崎くん。

私は何のことかさっぱりわからない。

「ははは。多分、山田さんは何も知らないよ。」

と市原君は言った。


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