再会~初恋のやり直し~
・・・数十年前の夏

「毎日、山崎君がラブレターを持ってくるのよ。私、恋愛とか全然興味ないし、どうしたらいいかな?」

私は学級委員の三好くんに相談した。

「わかった。任せておけ!」

少ししてから、山崎君はラブレターを持ってこなくなった。私が知っているのはそこまでだった。

私の知らないところで、とんでもない駆け引きが行われていたらしい。

三好君と市原君の作戦はこうだった。

同じ頃、市原君にラブコールをしていた浅野さんと私にラブコールしてくる山崎君をくっつけちゃおうという作戦。

まず、市原君が浅野さんに一度、山崎とデートしてくれたら、市原君がデートしてくれるという。山崎くんが浅野さんを好きだといっているとか言って。

そして、山崎君には私の名前で浅野さんとデートしてほしいと手紙を出す。こちらも、浅野さんは山崎君のことが好きで相談されてるとか。

で、2人がデートした後で、市原くんは浅野さんを傷つけるようなことを言って別れる。結構、残酷なことを言ったらしい。傷ついた浅野さんを山崎さんが慰める。浅野さんに好かれていると思い込んでいる山崎君は浅野さんを守るために市原君と決闘。男を見せた。市原君は負けを認め、そんな山崎くんに浅野さんはキュン!2人はそうして結婚までこぎつけたのだという。
出来すぎた話のようだが、当時の2人は燃え上がり、今に至る。

「すごい!」




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