再会~初恋のやり直し~
フット目を上に上げるとそこには奥さんらしき人の写真が。

「あれ奥さん?」

私が聞くと、市原君はちょっと気まずそうに答えた。

「あー。奥さん。」

この女性どこかでみたような気がするんだけど、誰だか判らない。

「また忘れているんだ?彼女も小学5年生のときの同級生だよ。」

思い出した。浅野さんと一緒に学級委員に立候補した、えっとえっと~。

「佐々木愛」

彼女は三好君のことが好きだったはず。そんな私の考えを見透かしたように市原君は言った。

「三好のことがすきだったはずじゃない?って思ってるだろ?多分、愛は最期まで三好のことが好きだったと思うな。」

「そんな・・・。」

私はなんと言っていいか判らなかった。

「子供たちも本当にオレの子かどうか?」

私は何も言えずにいた。

「君もオレより三好の方が好きか?」

と言うと、いきなり市原君は私を押し倒した。

「オレは昔から、君のことが好きだった。。。」

そう言って、私にキスをしてきた。私は動けなかった。なぜか、そのまま彼を受け入れてしまった。昨晩かすみ達の話を聞いて、私も素敵な恋愛がしたかったと思ったせいかもしれない。そういえば、当時私は誰を好きだったんだろう?そんなことを漠然と考えた。が、その思考も市原君の愛撫でストップしてしまった。私は必死で彼にしがみついた。こんな気持ちになったのは生まれて初めてだった。そして私は無我夢中で彼との情事を楽しんだ。




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