再会~初恋のやり直し~
数日後、浅野さんから連絡があった。

「春菜から電話あってさ。あんたを助けてあげてくれって!あんたさ~、いい加減にしなよ~。高校生に慰められるんなんて!」

「すみません。」

私は謝ることしかできなかった。だって、春菜ちゃんは高校生で、しかも私の不倫相手の娘さんなんだもの。

近所の喫茶店でランチをしながら浅野さんは私を叱った。

「あんたさ~、小学校5年のときのこと覚えてる?私は忘れられないな~。良くも悪くも。笑ったり、泣いたり、怒ったり、傷ついたり、傷つけたり・・・。それからもあいつらとはいろいろあったからな~。」

浅野さんはコーヒーを一口飲んだ。

「あんたはどうだった?」

私は答えに困った。だって語れる話なんて何もない。小学校5年生のときのことすらほとんど記憶にないんだから。

「特には・・・。」

私はそれを答えるがやっとだった。

「だろうな~。」

そう言って浅野さんは少し微笑んだ。そしてこんなことを急に言い出した。


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